学びへのインスピレーション

年が明けた途端随分と寒くなり、夜は暖炉が欠かせなくなっています。

ヨガの練習を始めた頃(つまりアサナの練習)、これら1連のポーズの練習がどういった具合で肉体的あるいは精神的に効果をもたらすのか、つまり他のフィジカルなエクササイズと一体何が違うのか、そういうところがあまり理解できていませんでした。

そして練習を始めて数年が経ちインドに長期滞在しはじめた頃、精神的な学びと練習への純粋な欲求に目覚め、ヨガの勉強と練習に対するインスピレーションを与えてくれる先生や友人達に出会い、それまで持っていた物質的価値観に少しずつ変化が現れました。そしてインドでの生活の中で、アサナの練習をする自分自身を俯瞰することによって見える心の状態、つまり自分の心の状態を少し高い場所(高次の意識で)から俯瞰することで日頃抱えている細かな心配事や苦悩が、小さな自己がもつエゴ、つまり「自分」だけを基準にした物事の捉え方によって作られていることに気づきました。それが良いとか悪いとかではなく自分の心を客観視する練習と習慣は、安定感だったり日々の様々なことへの感謝や他者との関わり方、そういったすべてに影響するのだと思いました。つまり練習を継続する過程で、練習とはアサナの良し悪しや柔軟性ではなく(それは行いの結果としてただもたらされるもの)、目的と練習中の心の動きを観察することが重要だということです。

練習にはプロセスがあります。まずアサナの練習では、身体を使い、普段動かさない筋肉を使う事で身体の意識を起こしていきます。また意識的な呼吸を続けながら汗を流すことによって老廃物だけでなく必要ではなくなった感情を外に出します。そして練習によって忙しく動き続けるマインドを徐々に内側に向けることで集中力が高まっていくのだと思います。

継続して練習することは、練習以外の時間の心の在り方にも影響を与えます。常に自分の心を見つめ、集中力を高く保つことで「今に意識を向ける/この瞬間を生きる」という事が可能になるのだと思います。

マットの上で沢山の汗を流すことによって内側に溜まっていた毒素や否定的な感情が抜け、肉体だけでなく心も軽くなる。これは私だけでなくアサナの練習を定期的に行なっている全ての人が経験していることと思います。反対にあまり動かず(身体を使わず)、ヨガに限らず身体の意識を呼び起こすような時間を持たない人は、汗をかかず代謝は悪くなり加齢によるネガティブな影響を受けやすくなるでしょう。筋肉もどんどん硬くなり、それはいずれ心の硬さにもつながっていくでしょう。魂(心/意識)と肉体は切り離された存在ではなく繋がっているのですから。私たちは魂の存在ですが肉体を持ってこの世に存在しています。食を含めた生活習慣によって魂の容れ物である肉体を大切に管理していくこともヨガの大切な練習のひとつではないでしょうか。

意識を内側に向け深く呼吸をしながら動く瞑想のような練習をしたい時もあれば、ただ純粋に身体を動かし汗を流したい時もあります。毎日がどんなに変化がなく同じように見えても、1日として同じ日はありませんし、身体の状態も心の状態も同じではありません。その日の状態に合わせて自分自身の練習をしていくことが大切だと思います。

最近、心理学を勉強しているんですが、心理学でいうところの「自己肯定」をしていくためには、日々小さな成功体験を積み重ねることが重要とされています。硬かった身体が少しずつ開き、できなかった(あるいは苦手だった)アサナができるように(あるいは心地よくなった)なることも小さな成功体験ですし、「今日はこれをしてあれをして」といった自分に課したタスクをこなせた日は充実感と共にいい気分でベッドに入れるでしょう。そんな小さな成功体験や日々の積み重ねは、内側にある自己否定や小さなブロックを少しずつ外していくと思います。「できなかったから駄目」「1日を無駄にだらだらと過ごしてしまった」といちいち悲観的ならず「まぁしょうがないよね」「なにもしない日も大事だよね(実際大事だと思います)」と気楽に肯定的になりながら、でも自己を律することは忘れず小さな成功体験を積み重ねることが長続きのポイントだと思います。

自分自身を知る事は他者を知ることにつながります。他者をどう見るかは自分自身をどう見るかです。自分自身の痛みや恐怖、苦しみや悲しみに向き合うことによって他者が抱える同じ問題にも気づくことができます。自分自身に優しい人は他者にも優しくできます。反対に他者に対して優しさや愛情を持てない人は、自分自身のことも大切にできないでしょう。

アサナはフィジカルな練習ですが、それは私を含め多くの人にとって精神的な練習に向かう準備をする段階であり、瞑想で長く座れるための身体と心を養う段階であり、内観し悟りに向かう為に欠かせないプロセスです。そして練習へのモチベーションが湧かないときは(私もしょっちゅうあります)、ぜひインスピレーションをもらいに自分の先生に会いに行ってください。なっちゃん(Padmini先生)は「ヨガの先生は生徒さんに練習へのインスピレーションを与え練習に向かわせる存在」だといつも言っています。

これを読む人の練習へのモチベーションになると嬉しいです(愛)。ちなみに今年は6月の梅雨前に帰国できればいいな、と予定しています。

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