昔から好きなものと最近の傾向

子供の頃から図書館が好きだった。私の地元には庭に蘇鉄などの南国風の植物がある図書館があり、夏休みには自転車で出かけ、冷房の効いた館内で過ごすことがお気に入りの朝の過ごし方だった。本が好きだったことももちろんあるけれど、図書館の静謐さや印刷物のインクの匂いや、他人に目もくれず勉強したり本を読んでいる人たちの集中力に癒されていた。

図書館が好きなのと同じ理由で本屋さんも好きだ。コーヒーも飲めて沢山のアートブックや洋書がある洗練されたモダンなブックショップも好きだけれど、ちょっと古ぼけてラインナップもすこし時代遅れな郊外の本屋さんも子供時代を思い出してキュンとする。

私は中学時代に英会話スクールに通っていた。そのスクールは本屋さんの二階にあり、教室に行くには一度本屋さんに入り、レジの手前、入り口の右側の階段を上っていく。「英語の塾」じゃなくてあくまで英会話スクールで、私たち生徒が座る机にはそれぞれヘッドフォンがあり、先生が流すテープを聞けるようになっていた。今思うと先生がネイティブの外国人じゃなくて日本人だというのがシュールだけれど、当時のその地方では相当最先端で、どっかの会場でのスピーチ大会などもあった。もう忘れたけれど私も一度それに出たことがある。

その英会話スクールの授業が終わると、下の比較的広い本屋さんで雑誌や漫画を立ち読みしながら父の迎えを待ったり、同じスクールの別の中学に通っている子達と自転車で帰ることもあった。

そんな本好きの私はいつか壁の一面を本棚にして、本を沢山並べたいという願望がずっとあった。それは結構最近まで続いていたのだけれど、最近(ここ2年ほど)は「なるべく物を持たない、買わない」というミニマリスト寄りの価値観に移行してきた。日本にいないということもあるけれど、近頃は読みたい本は電子書籍で買うようになり、プリントされた紙の本を買うことがうんと減った。

最近、年内に今使っている本棚を処分する計画を立てた。本を整理し、本棚がなくても所有できる冊数に絞り込むことに。大事なヨガの本、数冊のアートブック、愛してやまないジュンパ・ラヒリの4冊の小説(原語と訳書計8冊)だけを残し、全部処分することにする。TV台にもなっている本棚を処分したら次は、たまにNetflixで映画を見るときしか使っていない無駄に大きいTVを処分しソファの前の空間をからにしたい。

今の家のコンパクトさが気に入っているけれど、まだ物が多いというか無駄があるのでもう一周りミニマルにしていきたい。物は最小限で動物と植物が多いのが理想だ。


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